協賛展「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」へ行ってきました!

こんにちは、DS&Cの飯村です。

 

関西では連日30度を超す暑さが続いているとはいえ、暦の上ではもう「秋」です。

「秋」といえば、そう、芸術の秋。

と、やや強引な入りではありますが・・・、

本日は大伸社も協賛をしている展覧会、創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」に行ってきたレポートを。

 

奈良時代に創建された西大寺が、2015年に創建1250年を迎えたことを記念して開催されている同展では、国宝6件、重要文化財36件を含む全約80件の名宝が公開・展示されています。

 

個人的にも寺社仏閣巡り、仏像詣は大好きなので、今回の展覧会もとても楽しみで、会期スタートとほぼ同時に足を運ぶことにしました。

 

館内に一歩入ると、寺社仏閣の境内ともまた違う厳かな空気を感じます。

館内の空気に、何かお香のような香りを感じるのは、長年にわたって人々の信仰の対象となってきた仏像にたきこめられた想いが香っているのでしょうか。

 

深呼吸しながら進みます。

 

日本一高いビル、あべのハルカスの16Fにある「あべのハルカス美術館」内には、見事な仏像、仏像絵画、宝塔などの彫刻、仏教美術のまさに名宝が、やわらかい照明に照らされ静かに展示されています。

 

美術館で鑑賞する利点としては、名宝の数々を照らす照明のおかげで、その細かい部分まで、しっかりと目にすることができる点がまずひとつ。

 

 

今のように便利な工具もなかった時代に、どうやったらこんなに細かな細工を施すことができたのか?一体どれだけの時間をかけてこれだけのものを作り上げたのか?現代に生き、便利な道具を使ったとしても、鉛筆一本まともに削れない、不器用な私としては感嘆のため息しか出てきません。

 

うっとりしながらさらに進むと、一身に注目を浴びている仏像にであいます。

 

期間限定で特別公開されていた、奈良・浄瑠璃寺の

「吉祥天立像」です。

 

普段は本堂厨子の中に安置されている「吉祥天立像」は、年に3回しか公開されることのない「秘仏」の為、その保存状態は素晴らしく、また、今回はガラスのケースに入った形での公開だった為、普段は目にする事ができない彩色も美しい後ろ姿や、やさしい笑みをたたえた横顔も、しっかりと目にすることができました。 

 

普段は目にすることができない部分も見ることができる。しかも間近で。これも美術館での鑑賞の大きな利点のひとつですね。

 

仏像好きの間でも屈指の人気を誇る「吉祥天立像」の周りは終始人だかりが絶えず、長時間そのケース前を離れない人も多くみられました。

四方八方からあつい視線をおくられつつ、スポットライトを浴びても涼しい笑顔を浮かべる「吉祥天立像」、本当に美しかったです。

(※…と、気持ちをこめて紹介させて頂いたわけですが、「吉祥天立像」、特別公開期間が終了してしまった為、残念ながらもうあべのハルカス美術館では会えません。。。)

8月29日から会期終了の9月24日迄、こちらも「秘仏」、年に2回しか公開されない西大寺の「愛染明王坐像」の特別公開が始まります。

西大寺から外に出ることなどまずない仏像のお出まし、こちらも見逃し厳禁です!!

 

 他にも2016年に国宝に指定された 西大寺の「興正菩薩坐像」をはじめ、寺外では初の公開となる 京都・大智寺の「文殊菩薩騎獅像」など、美しい仏像や、紹介したい名宝はまだまだたくさんあるのですが、そのすべてを紹介するには私の知識と文章力では難しく、是非実際に足を運んでいただき、その目で感じて頂きたいと思う次第。ライブアートブックスデザイン 印刷を担当した図録は、自宅でもさらに深く西大寺展を楽しむことができるおすすめの1冊です!)

 

西大寺と一門の名宝が一堂に展覧されるのは、なんと四半世紀ぶりとのこと!

この秋は、素晴らしき仏教美術の世界に浸ってみませんか?

 

会期は9月24日(日)まで。平日(火~金)は20時まで開館しているのでお仕事帰りにも立ち寄りやすく、おすすめの展覧会です!!


創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」

公式HP ➡ http://saidaiji.exhn.jp/


 

 

美術館の前にはこんな素敵な撮影スポットも!!