協賛展「1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉」へ行ってきました!

こんにちは。DS&Cの大野です。

 

先週末、猛暑の三連休初日、奈良国立博物館で開催中の「1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉」を見に行ってきました。

この展覧会は、タイトルはもとより、当社グループ会社であるライブアートブックスが協賛をしていることもあって、開催前からずいぶんと気になっていました。

 

この日は展覧会初日でもあったので来館者はなかなかの人出。

外国人観光客の姿もチラホラ見えたりして盛況でした。

 

実は、この展覧会にお邪魔するまで「源信和尚」が何をした人なのか・・・どころか、名前さえ知らなかった私。

源信和尚について展覧会HPから引用させていただくと、「奈良で生まれ、比叡山で修行を積んだ平安時代の僧侶。死後阿弥陀如来の来迎を受けて、極楽浄土へ生まれることを願う、浄土信仰を広めた僧として知られる」とのこと。

また、源信和尚が著した「往生要集」なる極楽往生に関する重要な文章を集めた仏教書に書かれた具体的な死後の世界のイメージは、後世へも多大な影響を及ぼしたとされています。

 

現代に生きる我々でさえ「天国」「地獄」という概念を持っている、その元祖の考え方を示した僧ということになります。

 

うだるような暑さの外界から遮断されたように薄暗く、ヒヤリと涼しい館内に一歩足を踏み入れると、ほどなくして源信和尚を描いた現存最古の肖像画が見えます。

音声解説ガイドでは「額や目尻には深い皺が刻まれるなど、老境に至った威厳のある姿が示されている」などとありましたが、私が感じたのは極楽や地獄を説いた僧侶のイメージとは少し違う、キュートと言ってもいいようなユーモラスなお姿でした。

 

さらに歩を進めると、命あるものが輪廻する六つの苦しみの世界(六道)の様を全十五幅で描いた「六道絵」が圧倒的なスケールで目に飛び込んできます。

鎌倉時代の絵画を代表する名品に数えられる今作が、十五幅揃っての公開は11年ぶりとのことですので、興味がお有りの方は是非直接足を運んでみてください。

ちなみにこの展覧会は前期と後期で展示作品の入れ替えが行われるため、この六道絵は8/6までしか見ることができません。 

なおさらお早目に。

六道絵では、十五幅のうち四幅に「地獄道」が描かれています。

等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、阿鼻地獄という、それぞれの罪を犯した者が堕ちる地獄がおどろおどろしい絵で表されています。

気のせいか、この先に展示される「阿弥陀来迎図」よりもこの六道絵の展示コーナーの人だかりのほうがずいぶん賑わっていたような気がします。

いつの時代も「怖いもの見たさ」のほうが勝つのでしょうか?

あるいは皆さんそれぞれに、「己の罪」に心当たりがあり、「あぁ、地獄に堕ちたらどうしよう」と思う不安から食い入るように見てしまうのでしょうか。

かくいう私もこの六道絵の前からなかなか動けなかった口。

大なり小なり、自身の罪に思い当たるところがあり、地獄の恐ろしさから目が離せませんでした。

 

その後はまるでお口直しのように、阿弥陀如来の極楽浄土を描く「阿弥陀浄土図」や阿弥陀聖衆が往生者を迎えに来た場面を描く「阿弥陀聖衆来迎図」の展示が続きます。

阿弥陀聖衆が山麓を滑り降りるようにスピード感を持って来迎する様子が描かれた国宝「早来迎」などは圧倒的なスケールと、風を切ってやって来るリアリティなど、昔の人々が死後の世界を色彩豊かに、かつ具体的にイメージしていたことが分かる名品です。

今も昔も「天国へ行きたい」気持ちは変わりないですね。 

 

途中、閻魔大王像の迫力に押され

 

「お前、地獄行き決定」

 

と厳しい判決を下された気分にもなりながら、ある意味動悸を抑えられない興奮度MAXな展覧会でしたが、後期展示には極楽に関する作品もまた多く展示されると聞いているので、心の安寧を求めて再度見にこようと思いました。

 

  

皆さんも少し怖くて少し面白い、地獄と極楽の世界を垣間見て、一服の涼を感じに奈良まで行ってみませんか?