こんにちは。DS&Cの荒賀です。
2017年6月8日、私たちの所属する株式会社大伸社グループ、大阪本社にて、年に1度の緊急時避難訓練を実施しました。
南海トラフ等の大地震や、震災に伴う火災など、今後起こりえる災害を想定して訓練を行う事は、実際に災害が起こった時に役立つ重要な事です。

もしもの時に、混乱が生じたり、パニックを起こしたりすることなく、安全に避難ができるよう、大阪本社では毎年6月に訓練を実施しています。
前日に梅雨入りした大阪市内の空はどんよりと曇り、今にも雨が落ちてきそうではありましたが
気温・湿度ともに低く、むしろ訓練日和といってもいいくらいのお天気。
東成消防署から消防隊員の方々が消防車に乗って来社され、事前の打ち合わせに基づいて訓練を開始しました。
当日の訓練スケジュールは下記のような流れで実施。
11:32 非常ベル鳴動
11:40 避難状況報告
11:45 消火器訓練
11:50 消防署職員による講話
非常ベルが全館に鳴り響くと、社員および来社されていたお客様は一斉に非常階段を使って避難を開始、本社前の駐車場に集合します。
そこでは消防署の方から火災の際にまずどう対処すべきか、消火器を使って説明いただきます。

消火器の噴射距離は3~5メートル、
噴射時間は15秒程度
と、意外と知っているようで知らなかった情報を教えてもらったり、
「15秒噴射しても消えなければ、逃げること。それ以上の消火活動は危険なので絶対に行わないこと」
を教えていただきました。
「それ以上の消火活動は僕たちに任せてください。必ず消しますから。」
とキッパリとおっしゃった姿に、プロとしてのプライドを垣間見ました。
そして、その後は毎年恒例の「消火器噴射デモ体験」。
訓練用に水を入れた消火器で、安全ピンをはずし、ホースを持ち、レバーを握って噴射する実技を、希望する社員が順番に体験します。

訓練では消防隊員の方々がアシストしてくださるので落ち着いて順番通りにできますが、果たして燃盛る炎を目の前にしても同じようにできるでしょうか?
最後の消防署の方の講和にて「訓練は本番のように、本番は訓練のように」というお話がとても印象的でした。
訓練の時は、ふざけず怠けず、本番さながらに真剣に取り組むこと。
実際の火災の時は、訓練でやったことを思い出して慌てず落ち着いて対処すること。
ということのようです。
この緊急時避難訓練ですが、消防法で定められている規定により当社は年1回以上行わなければなりません。また、実施結果の記録を消防署に提出、3年間の保管義務があります。
火災も地震も、「今から起きますよ」とは誰も教えてくれません。
突然起きる災害にパニックにならずに対応できるかは、日ごろの備え=訓練があってこそです。
消防法で決められている訓練だから・・・ではなく、自分たちの身を守るための大切な訓練と認識して、一人ひとりが真摯に取り組むことが大切です。
皆さんの会社では避難訓練、やっていますか?