シンプルな伝え方のススメ ~目の前にあるもの、英語で説明できますか?~

こんにちは、DS&Cの長峰です。

 

皆さまは博物館や美術館に行かれることはありますか?

私は友人と行く機会がよくあるのですが、とある友人と一緒に行くと、私が作品についている日本語の解説をよんでいる横で、その友人はいつも英語の解説をよんでいます。 

語学も堪能、尊敬する部分が多々ある友人なので、英語の解説を読んでいる姿にも特に違和感はないのですが、一度聞いてみたくなり、こんな質問をしてみました。

 

「日本語の解説、英語の解説、両方並んでいるのに、なぜ英語解説をメインに読んでいるの?」

 

その質問に対して友人は、

 

「展示解説に使われている英語には、難しい言い回しが少なく、簡潔な文章で説明がされているの。例えば、日本史の知識がない外国の方にでも、なるべく内容が理解できるようにシンプルな説明がされているので、難しい日本語解説よりもむしろ読みやすい(わかりやすい)のよ。」

 

と、目から鱗の回答をくれました。

 

言われてみれば確かに納得。

 

日本語解説でも、日本人の私たちが読んでも意味がわからないような(そもそも読めないこともある)漢字が使われていたり、知識がないと理解しづらい歴史的な事象などが書かれていたり、解説の内容が難しすぎて、この解説の解説を誰かにしてもらいたい!と思う事もあります。

 

また、友人は「この展示物を英語で説明するとどういう風に表現するのかにも興味がある」とも言っていて、それもまた納得。

 

目の前に飾られている由緒正しき「壺」を英語で説明してみて!と言われても困りますが、英語解説を読むと「あー、なるほど。そんな風に説明したらいいんだ」と思えるヒントがあるかもしれません。

 

そもそも英語の知識がどれだけあるかにもよりますが、1つの作品についている解説の見方や受け取り方で、楽しみ方も違ってくるんだな、という事に気付かされ、人と話す、聞いてみることで得られる知識の広がりを感じられる出来事でした。

 

 

 

次回、博物館や美術館に行くチャンスが来たら、1度英語解説の読解に挑戦してみようと思います。

皆さまも一緒に挑戦してみませんか?